「ネイティヴみたい」を目指さない方がいい

英語は世界共通語、と言われます。何ヶ国かのひとが集まるような場では、英語で話すことが大半です。母国語が中国語の人も、イタリア語の人も、フランス語の人も、ロシア語の人も英語を学び、英語を話します。日本人は、この世界共通語としての英語ではなく、アメリカやイギリスなど英語を母国語とするネイティヴイングリッシュスピーカーを意識して英語を学ぶことが多いのではないでしょうか。

教材を見ても、「ネイティヴの発音」「ネイティヴが使う言い回し」などのフレーズをよく見かけます。ですが、実際の世界の人々を見てみると、実に多様な英語を話しています。そして、お互いにそれに慣れているのです。中国人らしい英語、だとか、ポルトガル語の発音の残った英語などがあるのです。

文化を意味するcultureという単語があります。いろいろな国の何人かで話していた時、私の耳には中国人のカルチャーはクーチュアーと聞こえ、ポルトガル人のカルチャーはキュルチュレと聞こえました。でも、カルチャーのことだと文脈などからわかりました。

日本人はネイティヴらしさにこだわり過ぎず、カタカナっぽい発音でも語彙が少なくても伝わればOKという気持ちをもっと持つ方が上達につながるのではないでしょうか